
- ゲーミングモニターの144Hzが気になるけど・・・
- 機種が多すぎてどれがおすすめなのか分からないよ
- ところで初心者は144Hzからってよく聞くけど・・・
- 144Hzモニターで本当に後悔しないか心配だなぁ
- やっぱり詳しい人の意見を聞きたいです!
ゲーミングPCやPS5用として人気の144Hzゲーミングモニターですが、初心者が安いと言う理由だけで選定して後悔するケースが後を絶ちません。

やっぱり詳しい方からおすすめを教えて欲しいなぁ
この記事を書いている僕は技術者としてモニターを扱う業界に20年以上身を置き、仕事もプライベートも毎日モニターに向かう生活。しかしモニター購入で失敗も何度か経験しており、モニター選定にはちょっとうるさかったりします。
そんな僕が今回、「初心者にとって144Hzが十分な理由」と「後悔しない選び方のポイント」を解説しつつ、おすすめの144Hzゲーミングモニターを紹介します。
この記事を読めば、自分の判断でゲーミングモニターを選定できるようになります。
結論、名の売れていない安すぎるメーカーを選ばない限り、後悔する可能性は少ないでしょう。
目次
初心者なら勝つためのゲーミングモニターは144Hzで十分な理由を解説

結論を先に言っちゃうと、リフレッシュレートは初心者だけでなく中級者でも144Hzで十分です。

えっ!ゲーミングモニターは他にも165Hzや240Hzがあるよね!速ければ速いほどゲームに勝ちやすいと思ってたけど・・・
もちろん、理論的にはリフレッシュレートが速いと表示遅延が少なくなりヌルヌルの映像になるけど、実はワンランク上の165Hzと比べてもそれほど違いがない。
まずは、以下の比較表をご覧ください。
リフレッシュレート | 1秒間の表示枚数 | 1コマの時間 |
---|---|---|
165Hz | 165枚 | 0.006秒 |
144Hz | 144枚 | 0.007秒 |
差 | 21枚 | 0.001秒 |
上記の通り、165Hzは144Hzに比べて1秒間に21枚の画像を多く表示できますが、時間に換算すると「21×0.001=0.021秒」となり、言い方を変えるとたった100分の2秒です。
21枚も多いとすごく有利な感じがしますが、あなたは100分2秒の違いを感じ取れますか?
答えはおそらくNoですよね。

確かに、めっちゃ早くストップウォッチを押しても100分の2秒で止められないよ・・・
よって、165Hzにしてもゲームがほぼ有利になることはないってこと。
その根拠として、海外で興味深い検証がされています。
PUBGなどFPSの世界的トッププレイヤーのシュラウド(ストリーマー)選手も加わって、60Hz・144Hz・240Hzそれぞれのモニターを使用した際の射撃ヒット率を比較。
あのシュラウド選手でさえ144Hzと240Hzではわずかな差しかなく、240Hzになったからと言ってそれほど有利では無い結果となった。
だから165Hzと144Hzの差はほぼ無いってわけです。

いや~、意外な結果だね。
よって、迷わず自信をもって144Hzのゲーミングモニターを選んでOK!
初心者でもポイントを押さえれば初めての144Hzモニターでも後悔なし

初めての144Hzゲーミングモニター選定において、後悔しないためにしっかり押さえるべきポイントがあります。
- 名のあるメーカー製であるか
- 接続端子の数は足りているか
- 応答速度は1ms以下であるか
上記の通り。それぞれ簡単に解説します。
名のあるメーカー製であるか
本当にコレが初心者あるあるなんですが、例えばAmazonでは謎メーカーの激安ゲーミングモニターが売られていて、それに飛びついてしまうパターン。

初心者が名のあるメーカーを知らないのは無理ないよね・・・
パソコンならNECとか東芝・パナソニックのような分かりやすい有名な企業が多いけど、ゲーミングモニターは聞きなれないメーカーが多いのも事実。
一つの指標として、しっかりとしたホームページを持っているか調べてみて下さい。僕的に謎のメーカーは検索してもちゃんと作り込んだホームページが出てきません。

本気で開発しているメーカーはHPにも手抜きなしってことだね
とは言え、国内で売っているメーカーは20社を超えており、その中からどのメーカーが信頼できて大丈夫なのか調べるのも大変ですよね。
そんな時は、以前書いた記事「ゲーミングモニター12社を比較!各メーカーの特徴からおすすめ機種が見えた♬」を参考にしてみてください。
- BenQ(ベンキュー)
- Dell(デル)
- IODATA(アイ・オー・データ)
- LG
- MSI(エムエスアイ)
- Acer(エイサー)
- ASUS
- Pixio(ピクシオ)
- AOPEN
- AOC
- iiyama(マウスコンピューター)
- JapanNext
モニターを扱う業界で20年以上の僕が12社に絞り込んで各メーカーの特徴を紹介しています。
接続端子の数は足りているか
めっちゃ安いゲーミングモニターの特徴として、接続端子の数が少ないってことがあります。よくある組み合わせが以下のパターンですね。
- HDMI端子 × 1
- Dsub端子 × 1
もちろん、ゲーム機を1台しか接続しない場合は、HDMIが1つあれば問題ありません。
でもモニターの利点はパソコンや複数のゲーム機と兼用できるところ。端子が複数あればイチイチ差し替える必要がないってわけ。
また特に要注意なのがDsub端子で、メッチャ古いアナログ信号の規格なので最近のパソコンには搭載していないモデルもあります。

じゃあ、どんな端子の組み合わせがいいの?
おすすめなのは、以下の組み合わせです。
- HDMI端子 × 2
- DP端子 × 1

DP端子はDisplayPortのことでゲーミングPCでもよく使用される端子。PS5・PS4やSwitchはHDMIなので覚えておきましょう。
応答速度は1ms以下であるか
リフレッシュレートばかりを気にしている初心者がよくいるけど、せっかくの高性能なモニターなので、応答速度にも気を使いましょう。

応答速度ってそんなに大事なの?
応答速度とはざっくり説明すると色の変化に要する時間のことで、単位は「ms(ミリセカンド)」と表し、1msは1/1000秒のことです。もう少し詳しく説明すると「黒⇒白⇒黒」と変化するときに要する時間のことです。


まあ、よく分からないけど、数値が悪いとどうなるの?
数値が大きい(時間が長い)と高速に動くゲームでは残像が出やすくなります。
よって、数値が小さければ小さいほど高性能となるわけです。
しかし、近年では「黒⇒白⇒黒」ではなく「GtoG(グレー to グレー)」が主流となってきました。
もうちょっと応答速度について詳しく知りたいって方はこちらの記事「ゲーミングモニターの応答速度ってそんなに重要なの?勝ちたいなら1msがおすすめ!」を参考にどうぞ。
冷静に考えるとリフレッシュレート144Hzの周期は約7msです。だから応答速度が5msあれば十分速いといえます。よって、僕のように動体視力や反射神経に自信がないのなら、1msにこだわる意味はないでしょう。
144Hzのゲーミングモニターおすすめ9選を紹介

では、上記のポイントを抑えつつ、おすすめの144Hzゲーミングモニターを紹介します。厳選した機種はそれぞれ独自の強みを持った、誰に勧めても恥ずかしくない逸品です。
まずは、紹介モデルの一覧表をご覧ください。
※スマホの方は左右にスクロールして見てください
No | モデル | サイズ | 解像度 | パネル種 | 応答速度 | 接続規格 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
① | ![]() BenQ XL2411K | 24インチ | FHD | TN | 1ms | HDMI×3 DP×1 | 約3.1万 |
② | ![]() LG 24GN600-B | 24インチ | FHD | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約2.7万 |
③ | ![]() ASUS VG279Q1R | 27インチ | FHD | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約2.8万 |
④ | ![]() LG 27GN600-B | 27インチ | FHD | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約3.2万 |
⑤ | ![]() iiyama GB2760QSU-B1C | 27インチ | WQHD | TN | 1ms | HDMI×2 DP×1 DVI-D | 約3.3万 |
⑥ | ![]() BenQ EX2780Q | 27インチ | WQHD | IPS | 5ms | HDMI×2 DP×1 USB-C×1 | 約5.0万 |
⑦ | ![]() ASUS VG28UQL1A | 28インチ | 4K | IPS | 1ms | HDMI×4 DP×1 | 約8.5万 |
⑧ | ![]() Dell G3223Q | 32インチ | 4K | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約11.2万 |
⑨ | ![]() BenQ EX3410R | 34インチ | UWQHD | VA | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約8.6万 |
液晶ディスプレイには「TN」「VA」「IPS」があり、一般的に以下の特徴がそれぞれあります。
パネル種 | 特徴 |
---|---|
TN | リフレッシュレート・応答速度共に速く表示できる。その代わり視野角な狭いのがデメリット。他のパネルより画質は劣るが価格が安くゲーミングモニターとして一番採用されている。 |
VA | 画質はIPSとTNの中間的存在。応答速度は速いが、視野角はIPSよりは狭い。コントラストが他のパネルより高いのが最大のメリットで映画鑑賞にも向いている。 |
IPS | 視野角が広く色再現性も高いため画質がとてもキレイ。最近はリフレッシュレートが速いモニターも増えてきたがTNよりは応答速度は若干遅い。どうしても価格が高くなるのがデメリットですね。 |
IPSパネルの価格は年々下がってきており、応答速度もTNパネル並みになってきました。YouTubeや映画なども楽しむならIPSパネルがおすすめです。
では、それぞれの機種の特徴を解説します。
①【24インチ・FHD 】BenQ ZOWIE XL2411K ゲーミングモニター
BenQのゲーミングモニターZOWIEシリーズのFHD・24インチです。144Hz/1msなのでゲーマー用として必要十分な性能。残像を極限まで無くすDyAc(黒挿入)技術搭載でこの価格は頑張りすぎやろ~♬
プロゲーマも使うモニターで勝つゲームをガチでやりたい人はコレでしょ!
②【24インチ・FHD 】LG UltraGear 24GN600-B ゲーミングモニター
液晶パネルメーカーでもあるLGの24インチ144Hzモニターです。パネルは応答速度1msのIPSしており、さらにHDRにも対応。暗いシーンの視認性を高める「ブラック スタビライザー」はゲームが優位になること間違いなし。FreeSync・G-Syncにも対応しゲーム機能が充実してます。完璧ですね♬
液晶メーカーが本気で開発した高性能ゲーミングモニターを使ってみませんか!
③【27インチ・FHD 】ASUSTek TUF Gaming VG279Q1R ゲーミングモニター
ノートPCでも有名なASUSの144Hzゲーミングモニター27インチです。IPSパネルで応答速度は1msと完璧ですがHDR機能はないので欲しい方は注意が必要です。スピーカーを内蔵しており気軽に音が聞けるのは助かります。
27インチのコスパが高い144Hzゲーミングモニターが欲しい方はぜひ!
④【27インチ・FHD 】LG UltraGear 27GN600-B ゲーミングモニター
液晶メーカでもあるLGの27インチ・144Hzゲーミングモニターです。解像度がフルHDのIPSを使用しており応答速度は1ms。HDRにも対応しており、この価格はコスパ高すぎですね。
コスパ重視だけど、性能にも妥協できない方にピッタリ。
⑤【27インチ・WQHD】iiyama GB2760QSU-B1C ゲーミングモニター
iiyamaは長野県飯山市にて創業を開始し、品質の高い日本製のモニターを開発してきており、現在、マウスコンピューターに吸収合併され、iiyamaブランドとして販売されている。正直このモデルは掘り出し物と言っていいぐらいWQHDとしてはめっちゃ安くて、企業努力がスゴイとしか言いようがない。
やっぱり信頼と実績が高い日本製が一番って方におすすめですね。
⑥【27インチ・WQHD】BenQ MOBIUZ EX2780Q ゲーミングモニター
BenQのWQHDゲーミングモニター27インチです。BenQと言えば独自のアイケア技術で目の疲れをとことん軽減するところが嬉しい。ゲームって長時間プレイになりがちですからね。IPSパネルでHDR機能を搭載し、さらにサブウーファー付きの2.1chスピーカーでモニターとしては最高クラスの音質。応答速度は5msですが、正直言って十分速い!意外とリモコンが便利と評判。
コスパ最高のWQHD・27インチで超高画質に酔いしれたい人におすすめっす。
⑦【27インチ・4K 】ASUS TUF Gaming VG28UQL1A ゲーミングモニター
マザーボードでも有名なASUSの144Hz・28インチ4Kゲーミングモニターです。応答速度は1ms、HDR400を搭載し妥協は一切なし。なのに他社より低価格でコスパが最高。色再現性の高いIPSパネルが高解像度4Kをさらに引き立てます。黒を基調としたシンプルなデザインなので、どんな部屋にでも合うでしょう。正直、売れてます!
PS5の性能を完全に引き出した状態でFPSにコミットしたい方はぜひ!
⑧【32インチ・4K 】Dell G3223Q ゲーミングモニター
モニターに定評のあるDellの4K・144Hzゲーミングモニター32インチです。IPSパネルを使用しHDR600機能付きで高画質にこだわったモデルです。さらに応答速度も1msと妥協なし。さらにFreeSyncにも対応したゲーミング仕様です。もちろんDellの看板サービスである「ドット抜けを不具合としてくれる3年間無輝点交換保証」にも対応。品質に自信がある証ですね。
保証もしっかりした超高画質大画面が希望の方はぜひ!家族でPS5用にも最高です。
⑨【ウルトラワイド 】BenQ MOBIUZ EX3410R ウルトラワイドモニター
ゲーマーに人気のBenQ MOBIUZシリーズより、34インチのウルトラワイドモニターです。リフレッシュレート144Hz・応答速度1msなので本格的なゲーミング仕様。解像度はUWQHD(3440×1440)と超ワイド画面なのでレーシングゲームはまるで実車に乗っているような感覚が体験できます。さらに2.1chの高音質treVoloスピーカーを搭載しており、エンタメが一層楽しくなります。
一切妥協のないウルトラワイドゲーミングモニターで新しい扉を開いてみませんか。
まとめ.144Hzゲーミングモニターは勝つために十分な相棒です

今回、「初心者にとって144Hzが十分な理由」と「後悔しない選び方のポイント」を解説しました。
かなりの腕前でない限り240Hzにしたところで勝率は上がらないでしょう。
また、初心者こそ名の売れたメーカー品を選びましょう。後悔しないために大事なことです。
とは言え、我が家の事例ですが、ミドルクラスのゲーミングPCを導入したら144Hzモニターではリフレッシュレートが上限張り付きでAPEXが動作しています。

これって結構悔しかったりするよね
勝率は上がらない可能性が高いとは言え、ほとんど価格の変わらない165Hzを選んでおけばよかったなぁと。
もし165Hzも気になる方はこちらの記事「165Hzゲーミングモニターおすすめ7選!【24・27インチ】」も合わせて読んでみてください。
では、お互い最高の環境でゲームを楽しみましょう!
じゃあ、またねー

モニターアームは自由自在にモニターの位置を簡単に移動できる便利アイテム。机上をスッキリできて、PC作業やゲームなどシーンによって素早く調整可能。やはり高品質「エルゴトロン」がAmazonベストセラーNo1で人気ですね!

また、モニターには外部スピーカーが必須です!モニターの内蔵スピーカーなんて今やスマホ以下の低音質ですよ。デザイン性・音質・操作性すべてが高レベルの「Razer Nommo」ならゲーミング環境をワンランク上げてくれる♬

そしてガチの時はヘッドセットだよ。初心者がやりがちな2~3千円の安物買ったらあかん!セールでも5千円以上だって。例えば「Razer BlackShark V2 X」なら、付け心地と操作性が快適な上、敵の足音も聞こえちゃうレベル♪ちなみにPCへの接続はマイクとイヤホンを分岐するオーディオ変換ケーブルが必要だよ。

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待ってたぜ!ついにSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のCEO(一番偉い人)が海外のイベントでPS5(PlayStation 5)の世界的な在庫不足が解消されたと発表!

じゃあ、Amazonでも普通に買える可能性大だね♬
1万円台のゲーミングチェアを買ってみたら「お値段以上」だったのでレビューを書いたよー。ゲームはもちろんPC作業でも、普通のイスを使っている人は一度読んでいただけると「ゲーミングチェアのイロハ」が3分で理解できるよ♬
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