
- 165Hzモニターが気になるけど144Hzよりどれだけ違うの?
- 正直、165Hzは機種が多すぎてどれがいいのか分からないよ
- 詳しい人ならどのゲーミングモニターがおすすめなのかな?
- できるだけ安い方が嬉しいけど後悔だけは絶対しなくない!
昨年辺りから165Hzのゲーミングモニターがグッと増えてきたけど、144Hzよりどれだけ違うか気になりますよね。
要するに165Hzモニターにどれだけの価値があるか知りたいって気持ち、よくわかります。
また、初心者はとにかく安いゲーミングモニターを探しがちですが、あとで後悔する例も少なくありません。

やっぱり詳しい方からおすすめを教えて欲しいなぁ
この記事を書いている僕は技術者としてモニターを扱う業界に20年以上身を置き、仕事もプライベートも毎日モニターに向かう生活。しかしモニター購入で失敗も何度か経験しており、モニター選定にはちょっとうるさかったりします。
そんな僕が今回、おすすめの165Hzゲーミングモニターを紹介します。
この記事を読めば「144Hzとの違い」や「選び方のポイント」を理解しつつ、初心者でもゲーミングモニターの選定ができるようになりますよ。
目次
ゲーミングモニターの165Hzと144Hzはほぼ違いなし

もしかしてショックを受けるかもしれませんが事実を申し上げると、リフレッシュレートの165Hzと144Hzの違いは、ほぼありません!
まずは、以下の比較表をご覧ください。
リフレッシュレート | 1秒間の表示枚数 | 1コマの時間 |
---|---|---|
165Hz | 165枚 | 0.006秒 |
144Hz | 144枚 | 0.007秒 |
差 | 21枚 | 0.001秒 |
上記の通り、165Hzは144Hzに比べて1秒間に21枚の画像を多く表示できますが、時間に換算すると「21×0.001=0.021秒」となり、言い方を変えるとたった100分の2秒です。
21枚も多いとすごく有利な感じがしますが、あなたは100分2秒の違いを感じ取れますか?
答えはおそらくNoですよね。

確かに、めっちゃ早くストップウォッチを押しても100分の2秒で止められないよ・・・
よって、165Hzにしてもゲームがほぼ有利になることはないってこと。
その根拠として、海外で興味深い検証がされています。
PUBGなどFPSの世界的トッププレイヤーのシュラウド(ストリーマー)選手も加わって、60Hz・144Hz・240Hzそれぞれのモニターを使用した際の射撃ヒット率を比較。
あのシュラウド選手でさえ144Hzと240Hzではわずかな差しかなく、240Hzになったからと言ってそれほど有利では無い結果となった。
だから165Hzと144Hzの差はほぼ無いってわけです。

いや~、意外な結果だね。
とは言え、165Hzのゲーミングモニターが144Hzより高価かと言うと、それほどでもない。むしろ、セール時は165Hzの方が安くなる逆転現象まで起きている。
だったら、1秒間に21枚多い165Hzのゲーミングモニターを選ぶのは完全にありってわけ。
また、今まで144Hzだった機種がモデルチェンジで165Hzになったメーカーもあり、今後144Hzは消えていく運命かも知れません。
安いモニターでもポイントを押さえれば後悔はない。

165Hzの安いゲーミングモニターでも後悔しないためにしっかり押さえるべきポイントがあります。
- 名のあるメーカー製であるか
- 接続端子の数は足りているか
- 応答速度は1ms以下であるか
上記の通り。それぞれ簡単に解説します。
名のあるメーカー製であるか
本当にコレが初心者あるあるなんですが、例えばAmazonでは謎メーカーの激安ゲーミングモニターが売られていて、それに飛びついてしまうパターン。

初心者が名のあるメーカーを知らないのは無理ないよね・・・
パソコンならNECとか東芝・パナソニックのような分かりやすい有名な企業が多いけど、ゲーミングモニターは聞きなれないメーカーが多いのも事実。
一つの指標として、しっかりとしたホームページを持っているか調べてみて下さい。僕的に謎のメーカーは検索してもちゃんと作り込んだホームページが出てきません。

本気で開発しているメーカーはHPにも手抜きなしってことだね
とは言え、国内で売っているメーカーは20社を超えており、その中からどのメーカーが信頼できて大丈夫なのか調べるのも大変ですよね。
そんな時は、以前書いた記事「ゲーミングモニター12社を比較!各メーカーの特徴からおすすめ機種が見えた♬」を参考にしてみてください。
- BenQ(ベンキュー)
- Dell(デル)
- IODATA(アイ・オー・データ)
- LG
- MSI(エムエスアイ)
- Acer(エイサー)
- ASUS
- Pixio(ピクシオ)
- AOPEN
- AOC
- iiyama(マウスコンピューター)
- JapanNext
モニターを扱う業界で20年以上の僕が12社に絞り込んで各メーカーの特徴を紹介しています。
接続端子の数は足りているか
めっちゃ安いゲーミングモニターの特徴として、接続端子の数が少ないってことがあります。よくある組み合わせが以下のパターンですね。
- HDMI端子 × 1
- Dsub端子 × 1
もちろん、ゲーム機を1台しか接続しない場合は、HDMIが1つあれば問題ありません。
でもモニターの利点はパソコンや複数のゲーム機と兼用できるところ。端子が複数あればイチイチ差し替える必要がないってわけ。
また特に要注意なのがDsub端子で、メッチャ古いアナログ信号の規格なので最近のパソコンには搭載していないモデルもあります。

じゃあ、どんな端子の組み合わせがいいの?
おすすめなのは、以下の組み合わせです。
- HDMI端子 × 2
- DP端子 × 1

DP端子はDisplayPortのことでゲーミングPCでもよく使用される端子。PS5・PS4やSwitchはHDMIなので覚えておきましょう。
応答速度は1ms以下であるか
リフレッシュレートばかりを気にしている初心者がよくいるけど、せっかくの高性能なモニターなので、応答速度にも気を使いましょう。

応答速度ってそんなに大事なの?
応答速度とはざっくり説明すると色の変化に要する時間のことで、単位は「ms(ミリセカンド)」と表し、1msは1/1000秒のことです。もう少し詳しく説明すると「黒⇒白⇒黒」と変化するときに要する時間のことです。


まあ、よく分からないけど、数値が悪いとどうなるの?
数値が大きい(時間が長い)と高速に動くゲームでは残像が出やすくなります。
よって、数値が小さければ小さいほど高性能となるわけです。
しかし、近年では「黒⇒白⇒黒」ではなく「GtoG(グレー to グレー)」が主流となってきました。
もうちょっと応答速度について詳しく知りたいって方はこちらの記事「ゲーミングモニターの応答速度ってそんなに重要なの?勝ちたいなら1msがおすすめ!」を参考にどうぞ。
165Hzの安いゲーミングモニターおすすめ7選を紹介。

では、上記のポイントを押さえつつ、おすすめの安い165Hzゲーミングモニターを紹介します。安いと言っても「性能に対して価格が安い」と言う意味で「費用対効果が高い」機種を厳選しました。
画面サイズは、画面全体を見渡すのが楽でFPSに最適な24インチと、もう少し迫力が欲しい方向けにおすすめの27インチ。

もしかしたら144Hzでもっと安いモデルがないか気になる人もいるよね
144Hzのゲーミングモニターと総合的に比較して選定したい方はこちらの記事「【神コスパ】安いけど高性能な144Hzゲーミングモニターおすすめ7選」も合わせてご覧ください。
とは言え、我が家ではミドルクラスのゲーミングPCを導入したら144Hzモニターではリフレッシュレートが上限張り付きでAPEXが動作しています。
165Hzならもうちょっと上の領域が体験できて楽しいでしょう。
まずは、紹介モデルの一覧表をご覧ください。
※スマホの方は左右にスクロールして見てください
No | モデル | サイズ | 解像度 | パネル種 | 応答速度 | 接続規格 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
① | ![]() Acer KG241YSbmiipx | 24インチ | FHD | VA | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約2.6万 |
② | ![]() iiyama G2560HSU-B3 | 24インチ | FHD | TN | HDMI×1 DP×1 | 約2.6万 | |
③ | ![]() ASUS VG249Q1A-J | 24インチ | FHD | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約3.0万 |
④ | ![]() Dell G2422HS | 24インチ | FHD | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約3.0万 |
⑤ | ![]() LG 27GQ50F-B | 27インチ | FHD | VA | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約2.8万 |
⑥ | ![]() MSI G273 | 27インチ | FHD | IPS | 1ms | HDMI×2 DP×1 | 約3.4万 |
⑦ | ![]() BenQ XL2731K | 27インチ | FHD | TN | 1ms | 約4.0万 |
液晶ディスプレイには「TN」「VA」「IPS」があり、一般的に以下の特徴がそれぞれあります。
パネル種 | 特徴 |
---|---|
TN | リフレッシュレート・応答速度共に速く表示できる。その代わり視野角な狭いのがデメリット。他のパネルより画質は劣るが価格が安くゲーミングモニターとして一番採用されている。 |
VA | 画質はIPSとTNの中間的存在。応答速度は速いが、視野角はIPSよりは狭い。コントラストが他のパネルより高いのが最大のメリットで映画鑑賞にも向いている。 |
IPS | 視野角が広く色再現性も高いため画質がとてもキレイ。最近はリフレッシュレートが速いモニターも増えてきたがTNよりは応答速度は若干遅い。どうしても価格が高くなるのがデメリットですね。 |
IPSパネルの価格は年々下がってきており、応答速度もTNパネル並みになってきました。YouTubeや映画なども楽しむならIPSパネルがおすすめです。
では、それぞれの機種の特徴を解説します。
①【24インチ】Acer SigmaLine KG241YSbmiipx ゲーミングモニター
Acerの23.8インチFHDゲーミングモニターです。リフレッシュレートは165HzだけどVAパネル採用でコストダウンをしています。とは言え、応答速度は1msと高速で十分。コントラストが高いVAパネルなので映画も美しい映像で楽しめます。
VAパネルでコストを抑えつつ、応答速度1msの本格ゲーミングモニターが欲しい方はぜひ!
②【24インチ】iiyama G-MASTER G2560HSU-B3 ゲーミング モニター
iiyamaは長野県飯山市にて創業を開始し、品質の高い日本製のモニターを開発してきており、現在、マウスコンピューターに吸収合併され、iiyamaブランドとして販売されています。本機種はTNパネルの応答速度0.5msなので、まさにAPEXのようなFPSで勝つために開発されたようなモデルと言っていい。
信頼と実績が高い日本製で安心しつつ、ガチプレイしたい方におすすめですね!
③【24インチ】ASUS TUF Gaming VG249Q1A-J ゲーミングモニター
ASUSのFHDゲーミングモニターで正確には23.8インチです。リフレッシュレートは165Hz且つ応答速度は1msなのでPS5やゲーミングPCでも十分な性能。しかも、この内容で3年保証まで付いていて安心。ASUSはPC用マザーボードも開発しているのでコンピュータを知り尽くしたメーカーとしても信頼できます。
コンピュータを知り尽くしたメーカーが本気で開発した165Hzを使ってみたい方はぜひ!
④【24インチ】Dell G2422HS ゲーミングモニター
モニターに定評のあるDellの165Hzゲーミングモニター23.8インチです。FHDのIPSパネルを使用し高画質にこだわったモデルですが、応答速度は同社のTNパネルモデルと同じ1msと本格的。さらにG-SYNC・FreeSync両方に対応した贅沢仕様です。もちろんDellの看板サービスである「ドット抜けを不具合としてくれる3年間無輝点交換保証」にも対応。品質に自信がある証ですね。
迷ったらコレって言うぐらいコスパの高い誰にでもオススメできるモデルです。
⑤【27インチ】LG UltraGear 27GQ50F-B ゲーミング モニター
液晶メーカでもあるLGの27インチ・165Hzゲーミングモニターです。解像度がフルHDのVAパネルを使用しており応答速度は1msと本格的。27インチなので映画鑑賞も迫力があって快適に楽しめます。27インチの165Hzとしては最安クラスですね。
27インチが大画面が欲しいけど、性能にも妥協できない方にピッタリ。
⑥【27インチ】MSI Optix G273 ゲーミングモニター
ゲーミングノートPCでも定評のあるMSIが開発したゲーミングモニター27インチです。フルHDでリフレッシュレートは165Hzと高速で応答速度も1msと完璧。IPSパネルを採用したフレームレスのスリムなデザインで高い色再現性を実現しています。ちなみにMSIはマザーボードからグラフィックボードまであらゆるゲーミングデバイスを手掛けているメーカーです。
ゲーミングを知り尽くしたメーカーがこだわり抜いたモニターが欲しい方はぜひ!
⑦【27インチ】BenQ ZOWIE XL2731K ゲーミングモニター
世界中の大会で採用実績のあるBenQのZOWIEシリーズよりFHDの27インチゲーミングモニターです。勝つためにこだわったTNパネル採用で165Hz/1msと妥協のないスペック。さらに残像を極限まで無くすDyAc(黒挿入)技術搭載し、勝つ目的から一切ブレの無い逸品です♬
プロゲーマも使うモニターで勝つゲームをガチでやりたい人はコレですね!
まとめ.165Hzゲーミングモニターで勝つゲームをしよう!

いかがでしたでしょうか。
今回は、165Hzゲーミングモニターを選ぶポイントとおすすめ機種を紹介しました。
165Hzは144Hzと比べ、超人でない限りそれほど違いはありません。おそらく勝率にはあまり影響は無いかもです。しかし価格もそれほど変わらないので、少しでも速い165Hzを選ぶ価値はありです。

これで俺も勝つゲームができるぜ!
確かに165Hzゲーミングモニターを選べば、プロゲーマーのシュラウド選手と同じような環境でプレイしていると言ってもいいでしょう。

ゲーミングモニターって奥が深いなぁ。
お互い、自分に合った最高の環境でゲームを楽しみましょう。
じゃあ、またね。
モニターアームは自由自在にモニターの位置を簡単に移動できる便利アイテム。机上をスッキリできて、PC作業やゲームなどシーンによって素早く調整可能。やはり高品質「エルゴトロン」がAmazonベストセラーNo1で人気ですね!

また、モニターには外部スピーカーが必須です!モニターの内蔵スピーカーなんて今やスマホ以下の低音質ですよ。デザイン性・音質・操作性すべてが高レベルの「Razer Nommo」ならゲーミング環境をワンランク上げてくれる♬

そしてガチの時はヘッドセットだよ。初心者がやりがちな2~3千円の安物買ったらあかん!セールでも5千円以上だって。例えば「Razer BlackShark V2 X」なら、付け心地と操作性が快適な上、敵の足音も聞こえちゃうレベル♪ちなみにPCへの接続はマイクとイヤホンを分岐するオーディオ変換ケーブルが必要だよ。

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待ってたぜ!ついにSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のCEO(一番偉い人)が海外のイベントでPS5(PlayStation 5)の世界的な在庫不足が解消されたと発表!

じゃあ、Amazonでも普通に買える可能性大だね♬
1万円台のゲーミングチェアを買ってみたら「お値段以上」だったのでレビューを書いたよー。ゲームはもちろんPC作業でも、普通のイスを使っている人は一度読んでいただけると「ゲーミングチェアのイロハ」が3分で理解できるよ♬
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